インタビュー

POP、パッケージ、EC、 クリエイティブを一箇所で管理し、 ブランドの世界観を統一

バージョン管理業務効率化生産性向上
  • 社名株式会社久原本家
  • 業種食品メーカー

明治26年創業の醤油蔵を原点とする総合食品メーカー。こだわり抜いた商品開発と、これまでになかった新しくユニークな提案が強み。ブランドには北海道産の卵を使い、自社製造のたれで味付けしためんたいこが主力商品の「椒房庵(しょうぼうあん)」、福岡の里山に佇む料理店「御料理 茅乃舎」の料理長が素材を厳選し、ご家庭で使いやすいように味を工夫した化学調味料・保存料無添加の調味料・食品を販売している「茅乃舎(かやのや)」、あご(トビウオ)だしの旨みを活かした調味料を提案している「くばら」などがある。

マーケティング統括本部 EC管理運営部 Web運営課 ディレクター木浦 雄太 氏

Interview

インタビューInterview

「モノ言わぬモノに モノ言わすモノづくり」の信念のもと、手間ひまをかけた本物のモノづくりを続けている久原本家。味作りだけでなくパッケージやカタログ、接客など全てにおいて一貫した世界観作りにこだわっており、その制作物の管理にAdFlowは欠かせないツールとなっている。

導入前の課題Problem

AdFlow導入までの経緯

ー AdFlow導入前はどのような課題がありましたか?

当社の社長の言葉に「デザインもコピーも商品だ」というものがあります。味作りだけでなくパッケージやカタログ、接客に至るすべてにおいて一貫した世界観作りにこだわっており、そのことが商品のみならずブランドに対する共感や愛着につながると考えています。だからこそ制作物のクオリティ管理が重要で、クリエイティブのチェックは綿密に行っています。しかしそのやり取りは、メールで関連部署にPDFを送り、紙に印刷して校正内容を書きスキャンしてメールで戻すといった昔ながらの方法。品質管理、商品開発、生産、マーケティング、EC/コールセンター、店舗販売など確認部署も多岐に渡り、指摘が入るとどういう意図か問い合わせるのも大変で…。紙は無駄になるし、校正内容をまとめるのにも時間がかかり、限界に来ていました。

ー どのようなツールを検討されましたか?

無料のオンラインフォームで一度やってみようと社内で試みましたが、うまく進められませんでした。またWebチームでは別の進行管理ツールを使用していましたが、制作物自体の管理はできません。 “ブランドの世界観の統一”という大命題をどうしたら実現できるのか。オンライン上で校正のやり取りを集約できて、全体のクリエイティブを俯瞰できる、そんなツールを探していて見つけたのがAdFlowです。

ー AdFlowの印象はいかがでした?

デザインにこだわる弊社のデザイナーとディレクターが、UI/UXの美しさに惚れ込みました。初稿から最新稿までバージョンを一覧で管理でき、プロジェクトごとに修正指示の履歴を見られるのが高評価でした。社内で合意を得るため会議にかけ、東京からの転職組の中にはAdFlowを知っている方もいて「ぜひ使ってみよう」と導入することになりました。クリエイティブ部門を中心に各部署でアカウントを持ち、約100名が毎日使用しています。

導入による解決Solution

AdFlow導入の効果

ー 導入はスムーズに進みましたか?

マニュアルだけで理解できるメンバーもいれば、「画面で確認するの?」というメンバーも。使い慣れていないメンバーにどうやって使ってもらうか頭を悩ませました。依頼、確認、指示出しのフローのルール決めから着手し、POP、パッケージ、ECと制作物の種類で依頼の仕方が異なるため、テンプレートを分けました。導入から3か月でようやく定着化しました。

ー 導入の効果はいかがですか?

クリエイティブのキャッチアップができるようになったことが一番です。これまで紙は紙チームで、WebはWebチームで独自に制作が進んでおり、PDFでその都度最新版を送ってもらう必要があり、連携のしにくさがありました。それが案件名で検索したら、案件にまつわるクリエイティブの進捗が見られるようになりました。全体のクオリティが上がっている印象があります。顕著なのがECで、ブランドの世界観を表現できるようになってきました。案件メンバー以外も進捗が見られるため、内容についてのコミュニケーションが生まれやすいです。当社の商品は季節感を大切にしているため、昨年のクリエイティブを検索できるのも重宝しています。

業務の効率化も進んでいて、複数部署の校正内容をまとめる作業が制作物によっては1時間から15分程度に短縮しました。複数の紙を見比べていたのがAdFlowをチェックするだけで良く、紙の無駄も削減できました。弊社のパートナーさまのアカウントを無償で提供いただけるのが非常に助かっています。制作は社内だけに限らず、協力いただけるパートナーさまにも同じ環境をお使いいただけることが、スムーズな進行につながっています。

ー その他に実感されている副次的な効果はありますか?

導入したのは、ちょうどコロナが流行し始めた時期。AdFlowのおかげで出社して紙で印刷する必要がなくなり、自宅の環境からチェックできるため、コロナ禍でのやむを得ない在宅勤務も可能にしてくれました。弊社は、従業員のブランドの理解に力を入れています。AdFlowで制作プロセスを見て、弊社のブランディングの考え方を学ぶことができるので、新卒にとっても恵まれた環境だと思います。

今後への期待Future Outlook

今後のAdFlowへの期待

ー AdFlowに今後期待する部分はありますか?

導入から1年半が経過し、まだまだAdFlowの機能を使いきれていないのが正直なところです。案件をブランドごとにラベリングするなど、より見やすい運用を実現していきたいです。クリエイティブをキャッチアップすることはできていますが、気になった時に誰に伝えればいいのか現状は分かりにくいため、主担当を明確にしてPDCAを加速させていきたいと考えています。

ー 事業展開について教えてください。

ここ数年はアプリの開発に力を入れています。アプリは店舗接客やECのハブとして機能しています。2,000品以上のレシピを公開するなど、コンテンツマーケティングを強化しており、その制作進行やクリエイティブ管理が重要です。アプリはお客様に対してONE to ONEでコミュニケーションができるツールです。初めてのお客様なのか、リピート客なのか、店舗利用が多いのか、EC利用がメインなのかによって発信したい情報は異なり、非常に多くのコンテンツが必要になるため、その管理にAdFlowを活用してけたらと考えています。ぜひ変わらぬサポートをお願いします。

Summary

まとめSummary

  • 導入前の課題

    校正のやり取りを
    メールベースで行っており、
    確認部署が多いため手間になっていた。
    媒体ごとに独自に制作管理しており、
    ブランドの世界観を統一できていなかった。

  • 導入による解決

    制作物の回覧を一箇所にまとめることで
    校正のやり取りを効率化。
    全体の進捗状況を俯瞰できるため、
    キャッチアップが可能になり
    クリエイティブの質が向上。

  • 今後への期待

    案件の主担当を明確にして
    クリエイティブのPDCAを加速。
    アプリのコンテンツマーケティングにも
    AdFlowを活用していきたい。

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