全国の生活協同組合(生協)の連合組織として、商品の共同開発・調達・物流・通販事業などを展開する日本生活協同組合連合会。全国の生協と連携し、安全・安心な商品やサービスを組合員へ届けるとともに、くらしに寄り添うさまざまな事業を推進しています。


- 社名:日本生活協同組合連合会
- 業種:生活協同組合
通販本部 カタログ商品部 編集衣料グループ グループマネジャー 関 氏(右)
通販本部 カタログ商品部 編集衣料グループ大栁 氏(左)
インタビューInterview
全国の生活協同組合(生協)に向けて、多彩な商品カタログを発行する日本生活協同組合連合会。通販本部 カタログ商品部では、多くの関係部署や制作会社、校正会社と連携しながら、誌面の制作を行っている。
長年にわたり紙を中心とした校正業務を続けてきたことで、印刷・配布・回覧に多くの時間とコストが発生していた。複数の校正が同時進行するなかで、修正指示や進捗管理も複雑化し、業務全体の見直しが求められていた。
そこで同会は、各部署の担当者とともに校正業務を棚卸しし、業務プロセスをシンプルにしたうえで『AdFlow』を導入。約1年をかけて工程ごとに段階的に展開し、40年来続いた紙中心の運用を刷新。その結果、年間約800時間の業務時間削減と、年間約2万2,000枚の紙削減を実現した。
今回は、導入プロジェクトを推進した通販本部 カタログ商品部 編集衣料グループ グループマネジャーの関氏と、同グループの大栁氏に、『AdFlow』導入の背景や現場での変化、そして今後の展望について話を伺った。
導入前の課題Problem

既存の業務プロセスにおける問題
ー AdFlow導入前の業務プロセスにおいて、どのような課題を感じていましたか?
大栁:導入前は、紙を前提とした校正業務を行っていました。カタログを印刷し、社内の各グループや委託会社へ配布して回覧する運用だったため、印刷や配布、回覧に多くの時間がかかっていました。
また、回覧用の印刷費や紙代、保管コストも決して小さくなく、運用を見直す必要性があると感じていました
一部の部署や工程ではオンラインツールを試験的に導入していましたが、部署ごとに利用するサービスが異なっていたため、校正業務全体を一元管理できる状態ではなかったのです。使い勝手や料金面にも課題があり、本格的な運用には至っていませんでした。
DXを進めたいという思いはありましたが、長年続いてきた紙中心の運用が当たり前になっており、「紙でなければ校正できない」という固定観念も根強く残っていました。
AdFlow導入までの経緯
ー AdFlow導入時に、どのようなサービスを検討しましたか。
関:複数のサービスを比較し、機能や料金、サポート体制などを検討しました。その中でも、『AdFlow』を選んだ大きな理由のひとつがサポート体制です。単にツールを提供するだけでなく、導入後の運用まで一緒に伴走してくれそうだという安心感があり、それがAdFlowを選んだ決め手のひとつになりました。実際に導入後も、その印象どおり伴走いただき、安心して運用を進めることができています。
一方で、検討を進める中で感じたのは、「ツールを導入するだけでは課題は解決しない」ということでした。もともとの業務フロー自体が複雑だったため、そのままシステム化しても、複雑な運用が残ってしまいます。
そこで、まず各部署の担当者とともに校正業務全体の棚卸しを行いました。それぞれの役割や工程、締め切りを整理し、重複していた作業や煩雑なフローを見直すことで、タスクや業務プロセス自体をシンプルにしていきました。
そのうえで、AdFlowを一度にすべての工程へ導入するのではなく、工程ごとに段階的に展開しました。運用状況を確認しながら対象範囲を広げ、約1年をかけて導入を進めています。
40年来続いてきた紙中心の運用を変えることに対して、現場には不安や戸惑いもありました。そのため、導入担当の2人だけで進めるのではなく、実際に校正業務を行う現場の担当者に向けた説明会を2回開催しました。操作方法だけでなく、導入の目的や業務がどのように変わるのかを丁寧に共有し、現場の理解を得ながら進めていきました。
導入による解決Solution

AdFlow導入による効果
ー AdFlowをどのような業務に活用していますか?
大栁:現在は、チラシ媒体の校正業務を中心にAdFlowを活用しており、冊子媒体へと活用範囲を拡大中です。進行管理や版管理、校正指示のやり取りをAdFlow上で一元管理することで、関係者全員が同じ情報を確認しながら業務を進められるようになりました。
導入当初は一部の工程からスタートし、運用状況を確認しながら対象範囲を広げていきました。その間も2週間に1回の定例ミーティングを継続し、現場から出てきた課題を共有しながら、運用方法を改善してきました。
長年紙で校正を行ってきた担当者も多かったため、最初は戸惑いの声もありましたが、説明会や導入後のフォローを重ねることで、徐々に現場へ浸透していきました。現在では、日常業務の一部として定着しています。
ー 導入によってどのような効果がありましたか。
関:もっとも大きな効果は、校正業務全体の効率化です。赤字が1カ所に集約されたことで、取りまとめ作業が容易になったことに加え、紙の印刷や配布、回覧が不要になったことで、年間約800時間の業務時間と約2万2,000枚の紙を削減できました。
コスト面でも、紙そのものの費用だけでなく、印刷費や、紙の校正物を保管するための施設コストの削減につながっています。
また、これまで紙で管理していた赤入れが、AdFlow上で可視化・履歴化されたことも大きな変化です。以前は、誰がどのような意図で修正を加えたのか、その後どのように反映されたのかが担当者以外には分かりにくく、赤入れの経緯がブラックボックス化しがちでした。
AdFlowの導入後は、修正指示や対応履歴を関係者全員で確認できるようになり、過去の経緯もすぐにたどれるようになりました。確認漏れや認識のずれが減っただけでなく、以前の修正内容をほかの制作物へ横展開しやすくなるなど、校正品質の向上にもつながっています。
働き方の面での変化も大きいですね。以前は紙の校正物を確認するためだけに出社することもありましたが、AdFlow導入後は、場所を問わず校正作業を進められるようになりました。テレワーク中でもオフィスにいるときと同じように校正内容や進捗を確認できるため、校正のためだけに出社する必要がなくなり、より柔軟な働き方ができるようになっています。
今後はさらに活用範囲を広げ、年間約1,500時間の業務削減を目指しています。
今後への期待Future Outlook

今後のAdFlowへの期待
ー AdFlowに今後期待する部分はありますか?
関:AdFlowには非常に満足しています。これまでにも、画面表示の速度や見開き表示機能などについて要望をお伝えしてきましたが、迅速に対応いただき、現在ではより使いやすい環境になっています。
このように、ユーザーの声をしっかり受け止め、サービスの改善につなげていただける点は、AdFlowの大きな魅力だと感じています。今後も現場の声を取り入れながら、より使いやすいサービスへ進化していくことを期待しています。
今後の取り組み
ー 貴会として今後どのような取り組みに力を入れていますか?
大栁:現在はチラシ媒体を中心にAdFlowを活用していますが、今後は、チラシ媒体よりもページ数の多い冊子媒体にも活用していきたいと考えています。
ページ数が多く、校正作業も複雑になりやすい制作物へ活用範囲を広げることで、校正業務全体のさらなる効率化と品質向上を目指していきます。
また、これまでの運用で得られたノウハウを生かしながら継続的に業務改善を進め、年間約1,500時間の業務削減という目標の実現にも取り組んでいきたいと考えています。
まとめSummary
-
AdFlow導入前の課題
40年来続く紙中心の校正業務により、
印刷・回覧に時間とコストが発生
業務の属人化や修正履歴の管理にも
課題を抱えていた -
AdFlow導入による効果
年間約800時間の業務・約2万2,000枚の紙削減を実現
赤入れや修正履歴を可視化し、
品質向上とナレッジ共有を実現 -
今後のAdFlowへの期待
チラシ媒体に加え、よりページ数の多い
冊子媒体へも活用範囲を拡大
さらなる業務効率化を進め、
年間約1,500時間の業務削減を目指す
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